case導入事例

エムダブルエス日高 北嶋史誉さんインタビュー 中編  

エムダブルエス日高代表取締役:北嶋史誉さん

(記事内 北:北嶋史誉さん、イ:インタビュアー)

 

~curaraの活用法について~

 

イ:現在、curaraをどのように活用されていらっしゃいますでしょうか?

 

北:訓練士に任してはいるんですけど、まずは利用者さんがやりたいって言わないとなかなか難しいので、利用者さんでやりたい人を募集してやります。多くの利用者さんの中でも、向こうからやりたいって言ってきた人はモチベーションもあるので第一候補です。後はですね、訓練士がだんだんcuraraのことも分かってきてるので、「この人curaraやった方がいいんじゃないかな」という人に関しては訓練士の方からも声をかけることはあります。そういう風にして、声をかけて始めているんですけど、基本的には装着は職員補助がして、歩行を中心にしています。歩行を通して、同調性とかをある程度わかってきたら、利用者さんの同意を得てですけれども、立ち上がり、今日 Facebook にも出てましたけど、階段などを使っていただくようにしてます。そんな活用の方法が中心かなと思います。

 

 

~ファーストペンギンというブランディング~

 

イ:実際にcuraraを導入されての変化についてお聞きします。利用者さんの変化と、MWS 日高さんの側の変化の二つについてお話しいただければと思うのですが、いかがでしょうか ?

 

北:これは想像の範囲だったんですけど、やっぱり高齢者はちょっと遠巻きに見てる感じ。うちのデイトレセンターはですね、結構2号被保険者といって40歳以上64歳以下の人が多いので、そういう若い人向けかなって。若い人は入院中にcuraraのようなものを使ったことがないので、やはり積極的な気がしますね。ただ高齢者の方も、人がやってるのを見て、だんだん「おっかなくないんだな」というイメージを持っていただければ、食わず嫌いでやらないんじゃなくって、ちょっとやってみようかなっていう感じにはなるんだなーって変化は出てますね。それと、まだまだ巷ではロボット使っているところは少ないので、それを見学したいとか、試したいっていうことでの集客も最近ちょっと出てきたかなという風に感じてます。その辺ですかね。利用者さんがちょっと積極的にはなったんじゃないかって話がミーティングに出てました。 

 介護保険のリハビリっていうのは、(訓練士に)やれって言われたことをやるんですよ。どこでも。「風船バレーボールやりますよ」とか、「トランプやりますよ」とかも悪いリハビリじゃないんですけど、うちの施設は自分のやりたいものは自分で選んでいただく、その方に必要なものが何なのかは訓練士からお話させていただきますが、もともと積極的な利用者さんが多いんです。その中でも、ロボットっていうと、最初ちょっと引いて見ているとこがあるんですけど、そういうのは積極的になったのかなって思います。あと弊社のブランディングとしても、「あそこはいつも先駆的なところだよね」と、ファーストペンギンになるっていうブランディングしてるんで、そういう面で僕らの変化として、積極的な事業所であるという気構えがまた一段と上がったような気がしてますね。

 

イ:curaraを使い始めたことで会社としての社員さんの意識と言うかそういうところも少し変わってきた部分があったというような事でしょうか。

 

北:職員も当然リハビリの大学とかで、これ(ロボリハ)をやってないので、わからないものは使いたくないんですよ、普通はね。でも、それやってみようっていう積極性みたいなものは、うちに来てから醸成されていくってことはあったと思うし、今もあると思いますね。患者さんも(ロボットを)見たことないから、ロボット自体が見た目インパクトがあるでしょう。だからそのインパクトをうまく使ってみんなを積極的に変えていくっていう変化があると思います。

 

 

~経営者の視点~

 

イ:経営者の視点から見たcuraraを使うメリットをお話していただければと思うのですが。 

 

北:繰り返しの部分がありますけど、やはりスタッフが積極的になったっていうこと、あと利用者さんが積極性がより出てきてことですよね。ブランディングをより強く、色濃くブランディングできるようになったというメリットが大きいですね。

 あと経営者とするとやっぱりそれで集客ができることが一番嬉しいんですよ。内覧会みたいな形で、以前ロボリハセンターの内覧会をやりましたけど、それを機に知ってもらって紹介を受けたり、 Facebook とかホームページとかそういうところで積極的に表に出して、「集客」するっていう、その「集客」のところが一番のメリットだと思います。職員が積極的になったり、利用者さんがっていうのも嬉しいんですけど、経営者とすると何と言っても利用者がそこに集まってくる、集客できるっていうのが嬉しいですね。そこのところが今だんだん出てきたようなので、やってきた甲斐があるかなと思いますね。

 最初からこれ入れたらからすぐ集客できるかっていうと、そうじゃないんだなとは思いましたね。それで、ちょっと長い目で見てロボットのことをこっちも知って、こっちがそれを使ってブランディングして、ある程度エビデンスを作ろうといろいろデータを採って、それを発表できるようになってやっと集客に結びつくんじゃないかなって気がしますね 。

  

イ:一点追加でお伺いしたいんですが、curara使っていることの周知に内覧会とかSNSを活用されてるという話でしたが、やはりcuraraのようなものを知っていただく一番効果的な方法っていうのは内覧会というのが大きいのでしょうか?

  

太田デイトレセンター内覧会

北:即効性があるのは内覧会ですね。このご時世なかなか難しくなってきてますけど。先日やった時はホント、ギリギリのラインでやりましたけど、一番即効性があるのは内覧会とか体験会ですよね、実際触ってもらうとか。利用者さんとそのケアマネさんと家族って伝え方がちょっと違う気がしてるんで、ホントはその三つに分けて体験会、見学会ができるともっと効果的だったかもしれない。ちょっと伝え方が違うのでね。 

  

 

イ:ちなみに口コミとかそういうのってあるんですか、こういう施設に入ってみようとか、行ってみようっていう。 

 

 

 北:口コミはあると思いますよ。特にですねうちみたいに重症度がそんなに高くないデイサービスって、利用者さんおしゃべりなんで。悪いことも良いことも言うんですけど、だいたい皆さん病院に通っているでしょ。病院の待合室友達とかね。あそこで一時間、二時間待たされてる間に「どこのデイサービス行ってるの?」とかいうので、そういった口コミを狙ったりすることもありますよね。おしゃべりな人を見つけて、コーヒー出して座談会みたいなことをやったりね。なかなか年配の方にSNSというのは割合として少ないので、ちょっとアナログだけど口コミみたいなものを狙うというはありますね。

 

 

イ:例えばcuraraを集客目的で導入してみようっていう施設さんがあった時に、それをどういう風に広めていけないのかっていうところのヒントをいただけならと思い質問をさせていただきました。curaraに今後望むっていうことっていうことで、MWS日高さんの展望や将来像をお話しいただけますでしょうか。 

 

  

北:まず一つ、いまリハビリの機械の一つとしてコーチングみたいな形でブランドしてるので、確かにコーチングだなみたいなところがもう少し出てくるとリハビリでも使いやすいかな。まずはやっぱり施設をターゲットとしてこれを使ってもらって、これ使ったらリハビリって専門家がいなくてもできるよね、ぐらいまでに昇華させられると、セラピストをおいてない、おけないデイサービスの方が多いんですよ。そこにPT(理学療法士)を一人雇うよりcurara一人雇うみたいな感覚になれるようなcuraraに成長させられると面白いんじゃないかなあと思いますね。我々として期待するのはコーチングとかリハビリのロボットって言うので磨き上げていっていただければ、僕らはそれをうまく使えるように努力するっていうこと、それはほんと別軸だと思ってるんですけど、利用者さんが家庭でも使えるような、施設で使うロボットと家で本当に穿くロボットみたいなね、モーターを使わないで人工筋肉とか色々先生方も研究開発してますけどそういうものがあって、もっと安くユニクロで売ってるぐらいのロボットが日常使いができるようになるといいんじゃないかなっていうところをちょっと期待はしてますけどね。 (つづく)

 

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次回予告

 弊社の代表取締役社長:橋本稔が北嶋社長に直撃インタビュー!! お楽しみに!