case導入事例
エムダブルエス日高 北嶋史誉さんインタビュー前編
(記事内 北:北嶋史誉さん、イ:インタビュアー)
イ:MWS 日高さんには積極的にcuraraをご利用いただき、本当にありがとうございます。curaraを製品化したときに、まず第一で考えるのは介護施設や病院の機能訓練やリハビリに導入いただきたいと考えておりまして、そうするとやはり一番大事な経営者の方の目線からcuraraを活用するメリットや、その先の将来像をどのように描いていらっしゃるのかということになりますので、その辺りをこのインタビューでお聞きできたらと思っています。
~エムダブルエス日高について~
イ:まず基本的なところでエムダブルエス日高様はどのような施設を運営されていらっしゃいますでしょうか?
北:デイサービスが中心で一番多いんですけれども、その他にはですね、訪問看護、ショートステイ、サービス付き高齢者向け住宅、あとは定期巡回随時対応型訪問介護看護っていう長い名前なんですけど、それとあとは居宅介護ですね。まあそれらが介護保険の方では中心ですね。
ロボリハセンターについて
イ:ロボリハセンターも運営されていらっしゃると思うんですが、その背景や目的を教えていただけますでしょうか。
北:まずロボリハセンターというのは高崎と太田の2つなんですけど、デイサービスの中にロボリハセンターを位置付けてあるんですよね。デイサービスセンターの中のリハビリの一部という位置付けです。一番の目的は患者さんのリハビリの選択肢を広げたいっていうこと。リハビリ自体が何をやったらちゃんと良くなるかというエビデンスがまだあまりないので、色んな選択肢があったほうがいいんだろうというのが一番の目的ですね。 目的のもう一つ大きい柱は、経営者からするとこれ(ロボリハ)を目的にお客さんが集まってくれるかどうか、というのが大きな目的として運営してます。背景としてはですね、橋本先生とは色んなベンチャー企業のピッチでお会いはしていて存在は知ってたんですけど、うちの利用者さんの客層だったら、ちょっとこれ(curara)を面白がるんじゃないかなって思っていたところと、橋本先生もcuraraを使ってもらいたいということだったので、始めたのです。たまたまといえば偶々なんですね。
イ:もう少し詳しくお伺いしたいのですが、順番はロボリハセンターを作ろうと思ったのが先なのか、弊社のことやcuraraなどを知ってロボリハセンターを作ろうと思ったのか、順番はどんな感じだったのでしょうか。
北:正直言うとロボリハセンターの方が先なんですよ。というのはですね、HALを見るためにロボケアセンターの湘南を見学に行ったことがあるんです。結局 HAL は病院で導入することが決まったんですけど、我々は介護保険でも使えないかと思って見学してたんです。いつかそういうのやってみたいなと思っていてですね、でも、その時はちょっとコストとの折り合いが付かず断念したという経緯がありました。構想ということからするとロボリハセンターが最初にあって、その後、橋本先生に出会いcuraraを知り、「あっ、curaraでも十分対応できんじゃないかな」と思ったし、こっち(curara)の方が面白いんじゃないかなと思ったんですね。そんな順番でした。
イ:いま現在、ロボリハセンターはcurara以外にも機器を使ったトレーニングをされていらっしゃると思うんですが、ちょっとその辺も少し教えていただいてもよろしいですか 。
北:パワーアシストハンドっていうのとパワーアシストレッグっていうのがあって、 パワーアシストハンドは空気圧を使って手の拘縮を伸展させたりでき、他動的に空気圧の可動で動かします。あと足はですね、足首から底背屈の運動を空気圧を使って自動で行います。これはですね、川平法っていうのがあって、何回も何回も同じ事をやってると、新しい神経バイパスができて、もしかしたら麻痺が起ってしまった手が、また神経が戻るんじゃないかっていうことを試したり、実質拘縮している関節を可動域を伸ばすっていう訓練として行ってます。
そっちの方のロボットはですね、機能訓練士が一人ひとりに訓練でやっていると、患者さんの人数だけ訓練士が必要になってしまうので、そういうロボットを入れて業務の効率化みたいなことをしています。結局、同じクオリティーとか同じパワーでできるし、また訓練の回数も自分たちで設定できるので、リハビリの効率化でそういったロボットを入れてます。ロボリハセンターのメインはcuraraとパワーアシストハンド、レッグですね。(つづく)
次回予告
curaraの活用方法、curaraを導入して変わったこと。そしてエムダブルス日高の社風などをお話しいただいてます。お楽しみに!!