case導入事例
エムダブルエス日高 北嶋史誉さんインタビュー 後編
(記事内 北:北嶋史誉さん、橋:橋本稔、イ:インタビュアー)
~数字で見るエムダブルエス日高~
橋:そのMWS日高さんの全容が、沢山あるって言うことを知って、それぞれの施設で人数はどのくらいおられるんですかね?
北:職員じゃなくて、利用者さんですか?
橋:そうですね。
北:デイサービスだと一日に全員来てると800人ぐらい来てるんです、一日。
橋:そんなにおられるんですか。
北:ええ。あの太田とか沼田とか、日報をたし上げると700~800人一日で来てるんですね。大きいのは太田と高崎がダントツに大きいんですけど、あとは80人とか90人とか、40人50人のところがそこそこ多いですね。
サービス付き高齢者向き住宅っていうのも結構大きくって、そこは66人入居者が住んでますね。
あと訪問看護ステーションは2か所あるんですけど、訪問リハビリなんかももそこでやってます。高崎の一番北側が我々のとこなんですけど、一番南に倉賀野っていうのがあって、そこにも訪問看護ステーション倉賀野町っていうのがあるんで二つで訪問看護やってます。24時間体制で癌の末期まで、看取りまでやっております。ショートステイは全部で58床あるんで、58人の方が1泊2日~2泊3日、それが普段デイサービスで来てるんだけど、家族の都合で5泊6日でショートステイでお預かりするとか、退院したんだけどすぐに家に帰るのちょっと心配だといった時にはワンクッション、ショートステイでおいてから在宅に戻るんだとか、ちょっとコロナで来なかったうちに悪くなっちゃったんでショートステイに入って集中的にリハビリするみたいな人も最近いらっしゃって、そういう時にリハビリとかcuraraとかショートステイで使っても面白いかもしれないなと思っていますね。そんな施設をいっぱい持っているのでいろいろな使い方はあるのかなと思います。
橋:トータルすると毎日一千人くらいの利用者さんがいるというようなイメージですかね。
北:月の請求レセプト枚って言うんですけど、3000枚ぐらいですかね。
橋:3000枚というのは3000人の利用者さんが利用されてるってことですかね。
北:そうですね。
橋:そうすると、全国の介護施設の中でもトップクラスの規模というような感じですか?
北:大きいところは凄いところがありますけど。全国区で施設やってるところとか、あと上々企業なんかはフランチャイズ含めて全国で300あるとか、小さいんですけどね。そういうところを除けば僕らは群馬県だけで、外に出ないで一つの法人でやっているところではかなり大きい方だと思いますね。
~curaraを使うメリットと集客~
橋:先ほどのcuraraのメリットっていうところで、集客ができればいいなっていうことでしたけども、例えば機能訓練士さんがですね、通常curaraを使わなかった場合に比べてcuraraを使うと負担が少し軽減して、少し多くの利用者さんを同じ時間帯で見れるとか、そういう方向性というのはいかがでしょうか。
北:今はcuraraの装着にしても一人に一人ついてるんですよね。なので、そういうところの効率っていうのは今のところ見込めてないんですけど、直接手を下してやらなければいけないリハビリが、ロボットを制御しながら見ているリハビリになったということで、疲れ度合いとかは違うと思いますけどね。
橋:curaraを使うことでcuraraの使い方をマスターしないといけないとか、そういう点では機能訓練士さんにとってはちょっと負担になるのかもしれないですけど、今後、一人でみる利用者さんの数を増やせることが分かってくると介護施設さんにとっても労働力削減という視点で見ることができるのかなと思ったりしますけど、こんな考え方でよろしいですかね。
北:そうなることも期待されてると思いますよ。先程話をしたパワーアシストハンドとレッグは一回設定してしまうと手が離れるんですよね。他の人の起立台を設定したりとか、他の人と一緒に平行棒のスクワットをするとか、そういったところに手を回せるので一人で見ることができる数が多くなる、だからcuraraも設定するとあとは設定どおりいって、安全性を確保できれば違う人の設定を始めてというように、たくさん見られるようになったら、メリットは大きいです。
橋:それから集客のために利用者さん、ケアマネさん、それから家族、こういったところにアプローチする必要があるということで、内覧会が一番効果があるんじゃないか、ということだったと思うんですけども、内覧会以外にアプローチする方法として何か具体的な方法というのあるんでしょうか。
北:SNS とか YouTube とか、うちは積極的に使っていますね。あと他には、やっぱり病院から結局は退院してるんで、病院のソーシャルワーカーとが病院のセラピスト、ここにアピールするっていうのもいいんじゃないかなと思っていて、うちはロボリハのチラシを自分の病院ですけど配ると、病院で勤めてる訓練士とかにも興味を持ったりする人もいますので、そういうアプローチの仕方は良いと思います。
橋:通常利用者さんが増えていく過程というのは、病院から退院された方がデイサービスの利用者になるというそういう形が一番多いんですかね?
北:多いと思いますね。我々の客層だと、脳梗塞とか脳出血とか骨折で入院して、手術してもう退院だよと言われた後、ちょっと後遺症が残ってるからリハビリを継続したい時に、我々とこに来るというのが。今、医療保険で面倒をみてもらえる期間というのがどんどん短くなっているんです。それなのでそのあとは介護保険だよということで、病院経由でくることが多いですね。
橋:そうすると、病院の方がエムダブルエス日高さんに行ったら?という推薦をする訳ですか?
北:そうですね 。
橋:そうすると病院が利用者を増やす上で非常にキーポイントと言いますか、キーになる。
北:ええ、それも一つ大きなパイプだと思いますね。だからうちは強いというか、リハビリテーション病院もあるし通常の急性期の病院もあるので、そういう面で集客も強いんだと思います。
~今後のcuraraに求められるもの~
橋:先ほど在宅でcuraraを利用してリハビリ訓練ができたらいいんじゃないかというお話でしたけども、その時の一番の課題っていうのは価格ですかね。
北:そうですね、やっぱりあの自宅で使うってなると価格と、あとは自分で設定ができるかといった、使い易さですかね。
橋:安全性とかっていうのはいかがですか?
北:安全性までは求めないと思うんですよね。機械で怪我しちゃ困りますけど、それ以外に転倒させないでとか、転倒予防の機能が欲しいとかそういうことはないと思いますね。
橋:そうなんですね。
北:例えば杖を買っても、杖をつかったら絶対安全かと言うとそうじゃなくて、使っても倒れますから。そんなイメージでホントに自分の筋肉とか動きを支え、アシストしてくれる自宅で日常生活に使うのに簡単な穿くロボットみたいなのがあるといいですね。
橋:ありがとうございました。
イ:最後に北嶋社長の方からコメントなどございますでしょうか ?
北:私のところにも経営者仲間からcuraraっておいくら万円ぐらいなんですか?みたいに聞かれるんですけど。ネット見ろって言うんです。買うんじゃなくてなくてリースだよ、月何万円って言うと、やっぱりちょっと高いなーって感覚はあるんですよね。普及しないとなかなか安くならないから、こういうのが普及するといいよねって話して終わるります。卵が先か鶏が先かなんだけど、普及が先か価格が下がるの先がみたいなとこはあるんですけど、そこのところを気にされる経営者の人は多いんですね。費用対効果で費用が低ければが効果がある一定以上あれば入れたいなと思ってるんだと思うんですよね。僕らもやっていて、普及してもらいたいなと思ってSNS使ったりしてるんですけど、ちょっとそこのハードルっていうのがあるなぁというのは感じています。 価格はね、作る方との関係があるので、いくらにした方が良いよとは言えないんですけど、そこのところがちょっと僕の方に問い合わせが来た時には、(ちょっと高いと感じる方が)多いかなという気がします。
イ:経営者の目線で見ると、curara導入の可否を判断するファーストステップである金額を知った時、やや高いなと感じてしまうかもしれないということですね。
北:うちのように大きければ対象者が多いと思っているけど、やっぱそんなに大きいデイサービスを運営してる会社の社長さんばっかりじゃないので、対象者が少ない範囲でっていう風に見てるから、ちょっと高めに感じちゃうじゃないなと思いますね。
橋:今日はどうもありがとうございました。いつも大変前向きに、積極的に使っていただいてて、私たち本当に助かっています。北嶋さんに協力いただいているおかげで、私たちもどういう方向でcuraraを改良していったら良いのかとか、または利用者さんの声を集めたらいいのかとかっていうところがはっきりしているので大変ありがたいと思ってます。今後もぜひよろしくお願いします。
いよいよですね、製品を出す計画を進めてまして、その関係でカラーリングについても調査してるんですけれども、色々な方が利用されるわけですよね。利用者さん、機能訓練士さん、それから北嶋社長のように経営者として関わる方。それぞれの立場でカラーリングもの違うかなと思っていまして、ぜひ北嶋社長さんにも、アンケートに答えていただいて、経営者の視点でどういうロボットを入れたら集客につながるのかご意見いただければと思ってますので、よろしくお願いいたします。
今日はどうもありがとうございました。(了)