newsお知らせ

トピックス

《【前編】在宅でのcurara活用 vol.1》

~歩行器からの卒業を目指して/慢性疾患と向き合う~

 近年、リハビリテーションの現場は病院や施設にとどまらず、在宅へと広がりを見せています。
そんな中、「自宅でも安心して取り組める歩行支援ツール」として注目されているのが、歩行アシストロボット「curara(クララ)」です。

 しかし、在宅でのリハビリには「継続が難しい」「家族の負担が大きい」などの課題も存在します。
今回は、実際にcuraraを体験した方々の声を通じて、在宅リハビリにおけるその効果や可能性をお伝えします。
【右の写真 左から順にcurara(フルセット)、curara(ハーフセット)】

  


◆ 利用者 A様(70代)/訪問リハビリ中

使用補助具:コの字型歩行器、短下肢装具(両足)
目標:杖歩行への移行を目指す

curaraを使おうと思ったきっかけ
 「太ももが上がらず歩行器が手放せませんでした。狭い室内では扱いが難しく、もっと軽快に
動けたら…と悩んでいたとき、“curara”を知り、少しでも前進できるならと試すことにしました。」

使用感と体の変化
 「療法士さんと一緒に装着して使用しました。歩くときに“支えられている”感覚があり安心できました。右のつま先が歩行器に当たる悩みも、装着位置を調整することで改善。今後はフルセットの利用やレンタルも検討しています。」

家族や専門職の反応
 「理学療法士や看護師がその場でアドバイスしてくれるので安心。『股関節は持ち上げるように』など的確な声がけもあり、自分の動きの意識づけに繋がりました。」

施設リハとの違い
 「施設では時間や周囲の目が気になりますが、自宅なら自分のペースでリハビリできます。マンツーマンで調整してもらえるのも魅力です。」

※curaraを装着する際には関節の回転軸の外側にモーターがくるように装着します。A様の場合右の股関節の位置を少し前に移動することでつま先の振りが外に向くのを修正できました。

    


◆ 利用者 B様(60代)右大腿骨骨頭部骨折/人工関節手術は未実施(透析中)

使用補助具:屋内=歩行器/屋外=松葉杖
目標:下肢筋力維持と歩行支援

curaraを使おうと思ったきっかけ
 「Facebookの広告で見て、“無料で試せるなら…”と気軽な気持ちで申し込みました。」

使用感と体の変化
 「操作は比較的簡単で、アシスト力は最大でももう少し欲しいと感じましたが、歩行中“少し楽になったかも”という実感はありました。」

家族や介護者の反応
 「介助者からは“安定して見える”と言われ、自分自身も安心して取り組めました。」

施設リハとの違い
 「curaraは自分のペースで取り組めるのが魅力。装着がもっと簡単で、パワーがもう少し強ければ、さらに活用したいです。」

ひとこと
 「狭い室内ではcuraraの力が活かしきれず残念でした。手摺付きの長い廊下などがあれば、より効率的に使えると思います。」


★次回予告

 次回の【後編】では、関節疾患による歩行困難を抱えるC様、進行性の神経疾患と向き合うD様の体験をご紹介します。
「若年層にもcuraraは役立つのか?」――そんな視点にも迫っていきます。

※リハビリ専門職のサポートの素で、家庭での歩行練習に取り入れられる例が増えていますご興味をお持ちの方はこちらからお問い合わせください。

製品情報はこちら