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curaraユーザーレポート Vol.2 ~curaraに関する研究発表紹介~
《「大腿骨近位部骨折術後患者の歩行練習にロボティックウェアcuraraを使用することで歩容の改善が図れるか?(1症例報告)」、北樹会病院リハビリテーション科 発表、回復期リハビリテーション病棟協会、第45回 研究大会 in 札幌、 2025年2月21日~22日》
北樹会病院 理学療法士の山田莉奈氏他は、「大腿骨近位部骨折術後患者の歩行練習にロボティックウェアcuraraを使用することで歩容の改善が図れるか?(1症例報告)」と題する発表を、回復期リハビリテーション病棟協会、第45回 研究大会において行いました。大腿骨近位部骨折術後の高齢者に対して歩行支援ロボット「curara®」を用いた介入の有効性の有無を検討されています。
【目的】
左大腿骨近位部骨折術後の80代男性に対してcuraraを使用した歩行練習を実施し、歩容に与える影響とその有効性を検証することを目的としました。
【方法】
シングルケースデザインAB法で各期は6回ずつ行い、計12日間実施しました。A期は通常訓練(ストレッチ、筋力訓練、立位バランス訓練、歩行訓練)、B期は歩行訓練時にcuraraを装着し歩行訓練は各回15分以上実施しました。
【結果】
左脚のケイデンス・右脚の踵接触角度・つま先最大高さに有意な増加が見られました。また、有意差はないが左右のストライド・歩行速度にも増加が確認され歩行周期が短縮しました。左脚の遊脚・立脚比は正常に近づき、左右差が減少しました。

【考察】
curaraの装着により股関節の矢状面方向へのアシストが加わり股関節周囲の筋活動が賦活されたことで股関節角度が拡大し、左右差の改善が見られたと考えられます。また、右脚の踵接触角度・つま先最大高さに有意な増加が見られた要因としては、左股関節のトレンデレンブルグ徴候が軽減したため骨盤右傾斜が改善したと考えられます。

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