歩行をコーチしてくれるロボット？？　

と聞いてもピンとこないのも無理からぬことかもしれません。

　これまで、curaraは歩行をアシスト（補助）するロボットとして開発を進めてまいりました。この開発方針が変わり、「コーチングロボットとして生まれ変わる」ということではありません。これまで同様、歩行をアシストしてくれるcuraraであることに変わりはないのです。

　製品をリリースするにあたり、多くの方にcuraraWR－Pを使用いただき、これまでご意見を頂戴いたしました。いただいたご意見を集約するべく、セラピストの方と話し合いを進める中、「curaraってリズム良く、正しく歩かないと歩行の邪魔になってしまうけど、反対に考えるとcuraraにあわせて歩けるようになるってことは正しくリズム良く歩けるようになるってことですね」とお話しいただきました。

　たしかにcuraraは、自分の力で立つことのできない方を立ち上がらせたり、足を動かすことのできない方の足を動かして歩かせることを目的に設計はされていません。

　curaraは歩くことに不自由を感じている方のお手伝いを目指し設計されています。リズムよく足を運ぶお手伝いや、長い距離を歩くことに少し足りない筋力を補うことがcuraraの得意分野です。その得意分野を言い換えると確かに「コーチ」になるのかもしれません。

　curaraを装着する→スムーズに足を運ぶことができるようになったり、長い距離を歩くことができるようになる→歩行の改善が体を動かすことへのモチベーションにつながる→フレイルの予防や健康寿命の延伸

　これが最終的なcuraraの目指すところです。