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《第2回 ロボットリハビリテーションとは何か?》

 AssistMoionのメルマガにて連載中の田中恩先生のコラムを掲載しております。

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 このメルマガの読者の方は、ロボットリハビリテーションに関わりのある方がほとんどだと思いますので、今更…という感じはありますが、ロボットリハビリテーションとは何か?というお話に少しお付き合いください。

 改めて「ロボットリハビリテーションとは何か?」と言われたとき読者の皆さんは何を思い浮かべますか?

 私のコメントは、単刀直入にロボットを使ったリハビリテーション(狭義:訓練)ということになります。(*注:広義…権利の回復、社会復帰など)

 ここでリハビリテーションに使用するロボットとして、curara®のような装着タイプのロボットを思い浮かべる人もいれば、吊り下げ式トレッドミルタイプの歩行支援ロボット、他にも上肢の訓練ロボット、手指の訓練ロボットなど様々なリハビリテーション用ロボットが存在し思い浮かべるロボットも様々だと思います。

 個々のロボットについてコメントするほどの経験と知識は持ち合わせていませんので、今回は、リハビリテーションにおけるロボットとセラピストの関係についてお話したいと思いまます。結論から先に述べると、新しい動きの学習(練習)はセラピストが行い、出来るようになった動作はロボットで反復運動(練習)するという役割分担をすることがスタンダードな考え方だと思います。

 リハビリテーション(運動療法)において重要なことは、効率的に運動学習を促すことであり必要なことは運動量を担保することです。昔ながらのCPM(Continuous Passive Motion=持続的他動運動)装置は膝関節屈曲伸展の反復する装置ですがセラピストの代わりに運動を繰り返してくれます。

 同様に少しでも多く歩行練習を実施するためにロボットを活用することが有効です。自立歩行が難しい方の場合「吊り下げ装置+トレッドミル+歩行支援ロボット」を使用することで、セラピストの負担を軽減しつつ安全に歩行量を増やすことができます。また、自立歩行可能な方の場合には「移動式吊り下げ装置+歩行支援ロボット」を使用することで能動的な歩行練習を行うことができます。

 今回は取り上げませんでしたが、上肢の運動を反復するロボットも開発されています。セラピストとロボットが役割分担をしてより良いリハビリテーションを実施できるようにしたいと思います。 次回は、ロボットリハビリテーションの有効性についてお話したいと思います。


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