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第53回長野県理学療法士会 学術奨励賞 受賞
【奨励賞受賞!】
ロボティックウェアが歩行機能を改善
― 高齢者リハに新たな可能性

このたび、千曲中央病院リハビリテーション科の伊藤大樹先生らの研究が、第53回長野県理学療法士学術大会にて奨励賞を受賞されました!
受賞演題は「ロボティックウェアにより歩行能力向上を認めた一症例 〜シングルケースデザインを使用して〜」。高齢者リハビリテーションにおける新たな可能性を感じさせる注目の発表です。
研究対象は、右踵骨骨折の手術を受けた70代女性。術後2か月の時点から、歩行支援ロボティックウェア「curara®」の有用性を検討しました。方法としては、シングルケースデザイン(A1期=基礎水準期、B期=介入期、A2期=操作撤回期)を採用。歩行速度と歩幅を主指標に評価が行われました。
B期では「curara®」を装着して歩行訓練を実施。その結果、歩行速度は0.85m/sから0.95m/sに、歩幅は0.47mから0.53mに有意に改善。さらに注目すべきは、装着を外したA2期でも改善が継続し、歩行速度1.10m/s、歩幅0.56mという結果が得られた点です。つまり、短期間のロボティックアシスト介入であっても、その効果が保持される可能性が示唆されました。



この成果は、今後の高齢者リハビリテーションにおけるロボティックウェア活用の道を広げるものとして、大きな意義を持ちます。技術の進歩が、より多くの患者さんの「歩ける」を支える未来へつながることを期待したいですね。
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